大人向けやりなおし中学英文法【TOEIC対策】

TOEICの勉強をはじめようと思い立った際に、中学生レベルの文法に不安がある場合は基礎を固めることが大切です。
基礎というのは二つあり、それは、英単語と文法です。
私も大人になってからTOEICに挑戦したくなって、学生時代全然やったことのなかった英語に取り組み始めたクチで、
英単語と文法を学び直してからTOEICの問題集に取り組みました。
それから学習経験を重ねた今の私にとっても中学レベルの文法というのは本当に重要だと感じるところです。というのも、文法は、言葉の並びや意味を形作るルールですからね。文法の理解が甘いと、複雑な文章を読めなかったり、意味を取り違えてしまったりするんですよね・・・。
だから、TOEICの勉強したいぞ、という方は、しっかり学んでいきましょう。私がナビゲートします。
一度挫折した大人の方にもわかるように簡潔にまとめたつもりですが、難しければ少しずつ読み進めていってくださいね。

中学英文法を学びなおすメリット

英文法を学ぶと、「あれ、この英文って使われている単語はなんとなく知っているけど、文としての意味的にはどうなんだろう?」と思ったときに、ちょっと考えるだけで英文の意味を汲み取ったり、ややっこい英文を複数のパーツに分けて正確に理解できるようになります。最初のうちは日本語訳と照らし合わせながら学んでいくことになると思いますが、英文法を使いこなせるようになると、日本語訳がそのうちいらなくなります。
以下のような方には、文法の学び直しをおすすめします。
・私のように学生時代に文法をあんまり勉強してこなかった自覚があって、文法書を読み切ったことすらない方
・基礎からしっかり固めて、着実に英語を学んでいきたい方
・TOEICで出題される英文をざっと読んでみたら、めちゃくちゃ難しく感じて「こりゃアカンわ!」となった方

品詞の役割の違い(名詞、動詞、形容詞、副詞)

品詞 説明
名詞 人や物、場所、概念などを指す単語。名詞は文の中で主語や目的語として使われることが多いです。難しく感じるのは、vehicleのように目に見える実体があるものだけでなく、increase(増加)のように抽象的な単語も名詞に含まれる点です。私は名詞=モノだと覚えていたので、目に見えないものも含まれることを知ったときに、名詞ってモノじゃないの?と思ったりすることがありました。「手で触れられないものでも、存在するものを名詞といえる」ということをここではおさえておきましょう。 dog(犬)、vehicle(乗り物)、engineer(技術者)、conference(会議)、increase(増加)、investment(投資)、circumstance(状況)
動詞 行動や状態を表す単語で、文の中で何をしているかを示す。動詞についてはそこまで深く考えなくても理解できるという方は多い気がしますね。「何が起きたのか」だったり、「誰が何をしたのか」を伝えたりするための言葉です。動詞を知らなくて名詞の羅列を読むだけでも、その文章の意味をなんとなく察することはできるんですが、正確に意味を理解しようと思ったら、その文章で使われている動詞を知る必要があります。 run(走る)、eat(食べる)、build(建てる)、discuss(議論する)、negotiate(交渉する)、analyze(分析する)、implement(実行する)
形容詞 名詞を詳しく説明し、その名詞の特徴や状態を具体的に表す。ようは、名詞を具体的な意味に飾りつける役割を持つ品詞ってことですね。 big(大きい)、happy(幸せな)、bright(明るい)、efficient(効率的な)、reliable(信頼できる)、comprehensive(包括的な)、strategic(戦略的な)

副詞 動詞、形容詞、他の副詞を詳しく説明し、どのように、どれくらい、いつ、どこでといった情報を付け加える。 quickly(速く)、well(上手に)、always(いつも)、carefully(注意深く)、frequently(頻繁に)、significantly(大いに)、efficiently(効率的に)
例にある単語は右に行くほど難しくなりTOEICに出てくるものに近くなっています。今覚える必要はありませんので、だいたいこんな感じの単語なんだなという感じでみていただければ幸いです。

動詞のタイプ(自動詞と他動詞)

動詞の種類 説明
自動詞 動作の対象としての目的語(直後の名詞)がなくても文が完結する動詞。 「She smiles」(彼女は微笑む)
他動詞 動作の対象としての目的語(直後の名詞)を必要とする動詞。 「She reads a book」(彼女は本を読む)

時制の違い(現在、過去、未来)


現在形グループ
時制 説明 例文
現在形 習慣的な行動や一般的な事実を表します She speaks English and Japanese.(彼女は英語と日本語を話します)
現在進行形 進行中の動作を表します I am studying for the TOEIC test.(私はTOEICのテストのために勉強しています)
現在完了形 過去から現在に至る経験や状態の継続を表します He has lived in Tokyo for three years.(彼は3年間東京に住んでいます)
現在完了進行形 過去から現在に至る進行中の動作や状態を表します She has been reading the book since morning.(彼女は朝からその本を読んでいます)
過去形グループ
時制 説明 例文
過去形 過去の一時的な出来事や行動を表します They played tennis yesterday.(彼らは昨日テニスをしました)
過去進行形 過去の特定の時点で進行中だった動作を表します I was watching TV when you called.(あなたが電話したとき、私はテレビを見ていました)
過去完了形 過去のある時点までに完了していた出来事や状態を表します He had finished his homework before dinner.(彼は夕食前に宿題を終えていました)
過去完了進行形 過去のある時点まで継続していた動作や状態を表します She had been studying English for two hours when I arrived.(私が到着したとき、彼女は2時間英語を勉強していました)
未来形グループ
時制 説明 例文
未来形 将来における一時的な出来事や行動を表します We will travel to Kyoto next week.(私たちは来週京都に旅行します)
未来進行形 将来の特定の時点で進行中であろう動作を表します This time tomorrow, I will be sitting on the beach.(明日の今頃、私はビーチに座っているでしょう)
未来完了形 将来のある時点までに完了していると予測される出来事や状態を表します By next year, she will have graduated from university.(来年までに、彼女は大学を卒業しているでしょう)
未来完了進行形 将来のある時点まで継続していると予測される動作や状態を表します By the time you arrive, I will have been waiting for three hours.(あなたが到着するまでに、私は3時間待っていることになるでしょう)

文の構成要素(文、節、句)

要素 説明
主語と動詞を含む、完全な考えを表す言語の単位。 The cat sleeps.(猫は寝ている)
主語と動詞を含むが、あくまで文の一部として機能する部分 I know that she is a student.(彼女が学生であることを知っている)
主語や動詞を含まない、文の中で一つの機能を果たす単語のグループ。 The girl with blue eyes(青い目をした女の子)

見分けにくい前置詞、接続詞、副詞の違い

品詞 説明
前置詞 名詞の前に置かれ、場所や時間、方向を示す。前置詞+名詞のかたまりで形容詞や副詞と同じ役割をする。文をつなげる役割はない。 「on」(~の上に)
「I put the book on the table.」(私は本をテーブルの上に置いた)
接続詞 文と文をつなげる役割がある。文の論理的な展開や因果関係を明確にして、話の流れを作る。 「and」(~と、そして)
「She is smart and beautiful.」(彼女は賢くて美しい)
副詞 動詞、形容詞、他の副詞を修飾する。文をつなげる役割はない。 「quickly」(速く)
「He runs quickly.」(彼は速く走る)

動詞に続く要素(目的語と補語)

用語 定義
目的語 動詞の動作の対象となる名詞や代名詞 She reads a book.(彼女は本を読む)
補語 文の主語や目的語を説明したり、補足情報を与えたりする単語やフレーズ He is a teacher.(彼は先生です)

動詞の態(受動態と能動態)

説明
能動態 行動を起こす人に焦点を当てる文 I eat an apple.(私がリンゴを食べる)
受動態 行動を受けるものや事柄に焦点を当てる文 An apple is eaten by me.(私に食べられるリンゴ)

分詞構文(現在分詞や過去分詞による)

説明
現在分詞 動詞に-ingをつけた形で、動作が進行中や継続していることを示す。 The boy reading a book is my brother.
過去分詞 動詞の過去形に-edをつけた形(規則動詞の場合)で、何かが完了したことや、ある状態にあることを示す。 The book written by my brother is on the table.

見た目がそっくりな現在分詞と動名詞の違い

定義
現在分詞 動詞に-ingをつけ、形容詞として機能する。動作や状態を表す名詞を修飾する。 The running water is cold.(流れる水は冷たい)
動名詞 動詞に-ingをつけ、名詞として機能する。行為そのものや行為の対象を指す。 I enjoy running.(私は走ることを楽しむ)

比較級(原級、比較級、最上級)

比較の形 説明
原級 二つのものが同じであることを示す。 My cat is as big as your dog.(私の猫はあなたの犬と同じくらい大きいです。)
比較級 二つのものを比べ、差があることを示す。長い形容詞や副詞の場合は、moreを前につける。 My cat is bigger than your dog.(私の猫はあなたの犬より大きいです。)
This book is more interesting than that one.(この本はあの本よりも面白いです。)
最上級 三つ以上のものの中で、一番のものを示す。形容詞や副詞が短い場合は、語尾に-estをつけ、長い形容詞や副詞の場合はthe mostを前につける。 My cat is the biggest of all.(私の猫は一番大きいです。)
This is the most interesting book I have ever read.(これは私が今まで読んだ中で最も面白い本です。)

不定詞(名詞、形容詞、副詞の役割)

役割 説明
名詞 文の主語や目的語として機能する。 To learn English is important.(英語を学ぶことは重要です)
形容詞 名詞を修飾し、特定の人や物を指す。 I have a lot of homework to do.(私はやるべき宿題がたくさんあります。)
副詞 動詞、形容詞、他の副詞を修飾し、理由や目的を示す。 He practices every day to run fast.(彼は速く走るために毎日練習しています)

関係詞(関係代名詞、関係副詞)

関係詞の種類 説明 使用例
関係代名詞 ひとつ前の人や物(先行詞)を詳しく説明する節を後ろにつなげて形容詞のような役割を果たす The man who is talking to John is from Canada.(ジョンと話しているその男性はカナダ出身です。)
関係副詞 文の後ろに節をつなげて、関係副詞は「どこで?」や「いつ?」、「なぜ?」といった状況を付け加える。副詞のような役割を果たす I know a place where you can see beautiful cherry blossoms.(美しい桜が見られる場所を知っています。)

仮定法(仮定法過去と仮定法過去完了)

仮定法 説明 使用例
仮定法過去 現在や未来について「もし〜だったらこうなのにな」と想像する文 If I were a bird, I could fly.
仮定法過去完了 過去について「もし〜だったらこうなったのにな」と想像する文 If I had studied harder, I would have passed the exam.

この記事をSNSでシェアする
空井 翔(そらいかける)
空井 翔(そらいかける)

資格勉強

2020年頃から通勤時間で勉強し始め、資格取得を通じて自分のスキルを磨き続けています。最初は30分から無理なく始めて、今では通勤電車やカフェで平日3時間半、タフに勉強しています。
独学の難しさややりがいを実感してきたからこそ、同じように勉強している人たちをサポートしたいと考えています。

ちなみに今は応用情報技術者試験とTOEICの勉強をしています。一緒に勉強してくれる方は、空井翔(そらい)のXアカウントをフォローしていただければ幸いです。あまり絡みませんが気が合いそうなら投稿を見に行きます。

合格・取得済みの資格

基本情報技術者試験、ウェブ解析士、博物館学芸員

私の経歴

1994年、岡山生まれ。東京在住。学生時代には美術大学でゲームやウェブサイトのデザインを専攻し、同時に博物館学芸員課程も修了しました。卒業後は都内のゲーム会社で働いたあと、長年にわたりメーカー企業等で商品の企画設計や開発、ウェブサイトの運営に携わってきました。

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です