資格勉強で頭に入らない原因と解決法

資格を取りたいと思って勉強しはじめると、内容が全然頭に入らなくて悩むことがあります。
でも、この記事を読みに来たということは、原因と解決策を知ってもっと勉強を楽しんだり、勉強で結果を出して、資格試験に合格したいと考えているんじゃないでしょうか。
この記事では私の試行錯誤を通して分かったことを皆さんにお伝えします。

資格勉強が頭に入らない原因

1. 勉強の仕方が原因の場合


基礎知識が足りていないことに気付いていない
基礎知識がないと新しい知識が入ってきても理解できません。というのも、何か物事を理解するときには、その分野の用語や重要な概念を知っていないと理解できないからです。もっと簡単な言い方をすれば、「その分野の言葉を知らないとその分野の話にはついていけない」ということです。新しいことを学ぼうとしている時こそ、その分野の基礎から固めていくことが大事だということです。

理解せずに丸暗記しようとしている
内容を理解しないで暗記だけをしようとすると、記憶に残りにくいです。例えば、写経のようにノートに書いていることを写したりとか・・・。そうやって覚えようとしても、腕が痛くなったり時間を使ったりした割に全然頭に入らないと感じることでしょう。「意味は分からないけれど、とりあえず書いていることをそのまま覚えておこう」というやり方では、早いうちに限界が来ます。

読み飛ばしながら勉強している
「時間がかかるから後回しにしよう」という感じで、内容をしっかり理解せずに飛ばしながら読み進めていると頭に入れられません。全体のつながりや背景が見えなくなります。そのため、いつまで経っても初心者から脱することができないでいることがあります。

一度で全てを覚えようとしている
頭に入る、入らない以前に、一度に全部を覚えきるのは難しいことです。よく知っていることなら興味があるのである程度入ってくるかもしれませんが、普通に勉強していて全部を頭に入れようなんて考えるのは、自分に対して難しいことを要求しすぎています。天才ならできるかもしれません。私にはできません。

2. 目標設定やモチベーションが原因の場合


目標がはっきりしていない
勉強の目的がわからないと漠然と勉強をしてしまい、頭に入らなくなってしまいます。何のためにやっているのかわからないと、やる気は出ませんよね。頭も働かないはずです。

試験範囲が整理できていない
試験の範囲が整理できていないと、どこから勉強を始めて何を頭に入れればよいかわからなくなります。大げさにいえば、パニックになっているということですね。パニックになっていたら勉強もはかどりませんよね。


3. 学習環境やメンタル・健康が原因の場合


集中できる環境がない
学習の妨げになる状態では、集中して内容を理解したり、覚えたりするのは難しいです。机の上散らかっていませんか?足元にモノが散乱していませんか?湿度や温度、大丈夫ですか?

ストレスや不安の影響
試験のプレッシャーや不安があると集中できなくなります。考え事しているということは、つまり頭の一部をずっと別のことに使っているということですからね。頭に入らなくなるのも無理はないかもしれません。

睡眠不足や体調不良
睡眠不足だったり、体調が悪いときには頭が働かなくなり、学習効率が落ちます。

資格勉強が頭に入らないときの対策

1. 勉強の仕方に対する対策


基礎知識をしっかりつけてみる
「書いていること、全然頭に入ってこないな、どうしようかな」と思っているときには、基礎知識からしっかり学びなおしてみることが大事です。例えば、用語集などでその分野で登場する用語を先に覚えておけば、その用語が使われている文章の内容が分かるようになり、頭に入ってきます。例えば、用語集で分からない用語をピックアップして別紙にまとめてみるとよいでしょう。

速さより理解を重視する
一つ一つの内容を理解するようにして学習を進めましょう。読み飛ばさずに、じっくり理解しながら学ぶと知識が増えます。すると、次第に頭に入ってきます。時間がなくても、一つ一つ終わらせていきましょう。読み飛ばす癖がある方は読み飛ばさないように、テキストや解説を一文、もしくは一行単位で読み、理解できないところがあったら詳しく調べてみるとよいでしょう。

繰り返し復習をする
繰り返し復習することを前提にすると、頭に入らないと悩まないで済みます。定期的にテキストや問題集を確認するのも良いでしょうし、要点をまとめたノートを作成して見返すのもよいでしょう。そうすると最初は分からなかったところでも、次第に頭に入ってきます。


2. 目標設定やモチベーションに対する対策


自分が勉強する意味について考える
なぜ頑張るのか、理由や目的が明確でないと頑張ろうにもやる気が出ないものです。逆に、頑張る理由が明確なら、仕事が忙しくても勉強することを頑張れるかもしれません。そういった意味で、自分を見つめ直すことはとても重要です。合格してどうなりたいですか?考えてみましょう。・・・逆に、どう考えても自分に向かない資格に挑戦しようとしている場合や、全然モチベーションが沸かないから勉強続けるべきか悩むなあ、という場合もあるかもしれません。そういう場合は、今勉強している資格本をブックオフに売って、新しい資格に挑戦するのもよいかもしれませんね。

明確な目標設定をする
明確な目標設定をするためには、挑戦する資格や受験日を決めてみるとよいでしょう。準備が整っていなくても申し込んでしまうという人もいます。私は変にプレッシャーを感じたくないので、だいたい何月くらいに受けるというくらいのざっくりした目標を立てるくらいしかやりませんが、全く何も考えずに勉強するよりはいいかなと思っています。

範囲を細分化する
テキストや問題集などの章立てを参考に、出題範囲をより小さな単位に分けて整理すると、全体像が見通せて、何をどこまで勉強すればよいのかが明確になりますので、モチベーションの維持がしやすくなります。まずは今持っている参考書の目次を確認してみましょう。

小さな成功体験を重ねる
出来るようになったことや自分がやってきたことを振り返るとモチベーションが保てます。自分がこれまでに勉強してきたメニューや量、あるいは自分がこの資格勉強を通して理解できるようになったことを振り返ってみましょう。

勉強仲間を作る
勉強仲間を作ると、モチベーションが保ちやすくなります。今まだ勉強仲間がいない方は、X(Twitter)で勉強仲間と交流したり、勉強内容を投稿するための「勉強アカウント」を作ってみましょう。私も勉強アカウントを作るようになってから、周囲の方が勉強している環境に身を置くことで、勉強に集中できるようになりましたし、勉強に取り組む時間が増えました。


3. 学習環境やメンタル・健康に対する対策


快適な学習スペースの確保
家やカフェなど、静かで落ち着ける場所で勉強することが大切です。近くの資格勉強できる場所マップをチェックして、近所に勉強スポットを作ってみるのも良いかもしれません。

ストレス管理
深呼吸やリラックスする時間を持ち、心を落ち着けるようにしたり、ストレスの原因を取り除くと勉強に集中できるようになります。肩の力が入っていれば肩の力を抜くようにしましょう。また、呼吸が浅くなっている方は、深呼吸の仕方を学んでみるのも良いと思います。それから、自分が日頃何にストレスを感じているかを箇条書きにして書き出してみるのも良いと思います。

体調管理
睡眠を十分に取り、健康を保つことで頭に入るようになります。人によって必要な睡眠時間は違うので、自分に必要な時間を知るところから始めましょう。自分が何時間寝たら仕事や勉強に集中できるかを計ってみることをおすすめします。なお、私の場合は睡眠時間が7時間半を下回るとコンディションが落ちるので、7時間半は最低限確保するようにしています。もちろん寝不足の日もあるのですが、その場合は勉強での負荷を調節したり、無理に頭に知識を入れようとせずにリラックスして勉強するようにしています。

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空井 翔(そらいかける)
空井 翔(そらいかける)

資格勉強

2020年頃から通勤時間で勉強し始め、資格取得を通じて自分のスキルを磨き続けています。最初は30分から無理なく始めて、今では通勤電車やカフェで平日3時間半、タフに勉強しています。
独学の難しさややりがいを実感してきたからこそ、同じように勉強している人たちをサポートしたいと考えています。

ちなみに今は応用情報技術者試験とTOEICの勉強をしています。一緒に勉強してくれる方は、空井翔(そらい)のXアカウントをフォローしていただければ幸いです。あまり絡みませんが気が合いそうなら投稿を見に行きます。

合格・取得済みの資格

基本情報技術者試験、ウェブ解析士、博物館学芸員

私の経歴

1994年、岡山生まれ。東京在住。学生時代には美術大学でゲームやウェブサイトのデザインを専攻し、同時に博物館学芸員課程も修了しました。卒業後は都内のゲーム会社で働いたあと、長年にわたりメーカー企業等で商品の企画設計や開発、ウェブサイトの運営に携わってきました。

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